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香が紡ぐ

      風雨の痕跡をのこす窓
     わずかな隙間から訪れた光
          照らされる
       渦を巻く粒子の舞

      擦りむいた膝小僧を抱え
        やるせなさげに
    視線を膝から窓の外へ向ける

       キラキラ キラキラ
       きらきら きらきら
     世間では嫌われているのに
     とても美しいものに見えた

     「…何だったんだろう?」

     そんな時代の思い出が
   フッと鼻先に触れた香りで浮かぶ


誰が言ったの

   予言者とかいう人たち 知ってる?
   哀れな子羊を祭壇の上に引き出す人たち
   無知であることを責めて非難する人たち
   訳知り顔で難しい言葉を話す人たち
   ぼくはその存在を不思議に思っていたよ
   未来に起きることが確定しているのなら
   なにも言葉にする必要はないし
   流動的なものなら はっきり言えるはずがない
   だって所詮 可能性の一つでしかないんだから
   自分たちは指標だという人もいるけど
   人や世界の運命を選ぶ権利が 彼らにはあるのかな
   誰かが そうしていいよって言ったのかな
   誰が そう言ったんだろう?
   だって ぼくなら いいよなんて言わないもの
   あなたは 誰が言ったか知ってる?


まるくなる

   目の前で開いた古いエレベーター
   踏み出そうとした片足が宙でとまる

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三つの…

   のばした手は届かなかった

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遺されし人

   夢に見る

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多岐之一滴

Author:多岐之一滴
言葉と心を
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